はじめに
6月といえば梅雨。湿度が高く、気温も徐々に上昇してくるこの季節は、お花にとってあまり優しい環境とはいえません。「せっかく買ったお花がすぐにしおれてしまった」「気がついたら水が濁っていて悪臭が……」という経験、ありませんか?
この時期でも、ちょっとした工夫を加えるだけで、お花の美しさを長く保つことができます。本記事では、6月の環境に最適なアレンジ方法、長持ちする花材の選び方、飾る場所のポイント、そしてプロの花屋が実践している花もちアップのテクニックを詳しくご紹介します。
1. なぜ6月は花がもちにくいの?
6月に花が傷みやすい主な理由は以下の3点です:
- 湿度の高さ:高湿度は雑菌の繁殖を促し、水が腐りやすくなります。
- 気温の上昇:気温が上がると水の温度も上がり、細菌が急増。茎の中で水の吸い上げが悪くなります。
- 風通しの悪さ:室内で風がこもると蒸れやすくなり、花の呼吸がうまくできなくなります。
これらの要因を踏まえて、お花が快適に過ごせる環境を整えることがとても大切です。
2. 6月におすすめの花材
6月の湿度や気温に強く、美しさを保ちやすい花材をご紹介します:
- アジサイ:しっかり水揚げを行えば長く楽しめる。見た目も季節感たっぷり。
- トルコキキョウ:花もちが良く、色合いも豊富でアレンジに華を添えます。
- カーネーション:花弁が厚く、蒸れに比較的強い。
- カスミソウ:空気を含んだふんわり感があり、他の花との相性も抜群。
- ヒマワリ:7月以降に向けて元気な印象を与える花。茎が太く水持ちも◎。
これらを組み合わせることで、見た目も鮮やかで季節感のあるアレンジが完成します。
3. プロが教える!花もちを良くするテクニック
1. 水切りと深水
花を購入後、すぐに茎を斜めにカットしてバケツなどのたっぷりの水に入れる「深水処理」を行います。1〜2時間ほどで花が水を吸って元気になります。
2. 花瓶の清潔維持
雑菌の繁殖を防ぐため、花瓶は毎日中性洗剤で洗い、ぬめりや汚れを取り除きましょう。漂白剤を薄めた水を使用するのも効果的です。
3. 水替えと茎の切り戻し
水は毎日交換し、茎の先端も1cmほどカットする「切り戻し」を行うと、吸水力が回復します。
4. 湯揚げ・焼き締めの活用
アジサイやバラなどは、一度お湯に茎を浸けて(湯揚げ)切り口を殺菌し、水の通りを良くすると長持ちします。
5. 延命剤・10円玉の活用
市販の延命剤や10円玉を水に入れることで、抗菌効果が得られます。ただし、金属臭が強くならないよう注意も必要です。
4. 飾る場所の選び方
6月は飾る場所にも注意が必要です。
- エアコンの風が直接当たらない場所:冷風で花が乾燥しやすくなります。
- 直射日光を避ける:日差しで水温が上がり、花が早く傷む原因になります。
- 玄関や廊下など風通しの良いところ:温度・湿度のバランスがよく、花が快適に過ごせます。
和室であれば、籠や焼き物の花器に1〜2輪のアジサイやトルコキキョウを生けて、静かな美しさを演出するのもおすすめです。
5. 花のある生活で、心にゆとりを
6月はどんよりしたお天気の日が続き、気持ちも少し沈みがち。そんなときこそ、部屋に花を飾って心に明るさをプラスしましょう。
お花には、視覚的な癒しだけでなく、空間に香りや季節感をもたらし、暮らしを豊かにする力があります。特に、毎日のように雨が降る梅雨の時期に、ふと目に入る花の彩りが、気分をふわっと軽くしてくれるはずです。
6. まとめ
6月は花にとっても少し過酷な季節ですが、ちょっとした工夫で長く美しさを楽しむことができます。花屋のプロが日常的に実践しているテクニックを取り入れて、ぜひご自宅でも実践してみてください。
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季節を感じながら、心豊かな花時間をお過ごしください。